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フライホイルカバー

名称フライホイルカバー
用途ギヤ カバー
業界造船
材質真鍮
板厚2mm、9mm
寸法3,000×2,500×600mm
溶接MIG溶接断続溶接
TIG溶接
加工方法レーザー加工、曲げ加工、ローラー曲げ
表面処理
その他リベット

この製品は、真鍮で製作した造船向けのフライホイルカバーです。一般的にこうした大型のカバーは軽量化を求める場合はアルミを用いますが、この製品は使用中に火花が散ってしまうのを防ぐために真鍮を使用しています。
真鍮は歪みやすいため、溶接条件(溶接材料・溶接機・溶接電流・溶接電圧)の最適化、および溶け込み・強度・ひずみに対するケアが非常に重要な要素となり、この条件が一致しないと、大きな歪みが出たり不良が発生したりします。一般的には真鍮よりもアルミの方が歪み易い材質となりますが、この真鍮製のフライホイルカバーは外観重視の製品であるため、歪みを取るために叩いたり、あるいはグラインダーをかけたりなどの作業ができないため慎重に製作することが必要です。なお、歪みが発生しやすい真鍮の溶接は、溶接クレーターが発生しやすく高度な溶接技術が必要となりますが、この製品は特に外観が重視されるため、欠陥が出ないように丁寧に慎重に溶接を行っています。さらに、作業中のキズを防止するためにベニヤ板を敷いて、アースを取った上でキズ防止対策を行っています。
また、真鍮はアルミよりも熱伝導率が高く、溶接による熱が入り出すと一気に溶けるような性質を持っています。従って溶接の際には、溶接スピードを変えたり、電流値を下げるなどの対応を行う必要があります。
コストダウンのポイントとしては、TIG溶接・MIG溶接からのリベット化、または全周溶接から断続溶接への変更を行い、ひずみが出ないような加工を行っています。さらに構造上、カバーの円周部が底面より外側に出ていたものを、内側に設計変更して頂くことによって組立性を向上させることで、作業時間を短縮させコストダウンに貢献しています。さらに歪み対策として、補強用のリブを長くすることで、溶接ひずみによる板のへこみを防止しています(下側に補強があるのでへこまない)。

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