電解水とは
水と塩からつくる電解水は安心・安全。 タンパク質や油脂を分解する洗浄効果をもつアルカリ性の電解水と、 菌やウィルスに対して効果がある酸性電解水があります。電解水は、食器や調理器具の洗浄、除菌や清掃、洗濯など衣食住にかかわるあらゆるところで活用されています。
広がる電解水の世界
食品分野に於いて酸性電解水は、食品添加物殺菌料の指定をうけています。従来の塩素剤に替わる安全な食品の殺菌剤として急速に、惣菜や水産加工品などの食品工場を中心に導入が進んでいます。
食品添加物殺菌料への指定
平成14年に厚生労働省より食品添加物殺菌料として指定された酸性電解水。現在では生食用生鮮魚介類や冷凍食品の加工時に使用する事が出来るようになり、電解水はさらに幅広く活用できる存在となりました。
「大量調理施設衛生管理マニュアル」を改正
厚生労働省が「大量調理施設衛生管理マニュアル」を改正(最新改正:生食発0616第1号平成29年6月16日)食安発0528第1号(平成24年5月18日)にて、次亜塩素酸水の使用が認められました。
有機農産物使用可能農薬に新規追加
平成29年3月、有機農産物の日本農林規格で「次亜塩素酸水」が使用可能農薬に新規追加されました。
特定農薬への指定
平成26年3月、酸性電解水が「特定農薬」に指定。キュウリやイチゴの病害(一部)に。
酸性電解水(次亜塩素酸水)と次亜塩素酸ナトリウム液の特性の比較
一般的に除菌など衛生管理に使われている次亜塩素酸ナトリウム(水溶液)ですが、
酸性電解水(次亜塩素酸水)と比べると安全面や使い勝手に大きな違いがあります。
酸性電解水(次亜塩素酸水) | 次亜塩素酸ナトリウム液 | ||
1 | 科学的性状 | 酸性(pH2.2-6.5) | アルカリ性(pH>7.5) |
主成分 | 次亜塩素酸(HCIO) 塩素(CI2) | 次亜塩素酸イオン(CIO-) | |
有効塩素濃度 | 10-80ppm(薬事認可されているもの) (強酸性 20-60/弱酸性 10-60/微酸性 10-80) |
100-10,000ppm | |
安定性 | 比較的不安定 | 安定 | |
2 | 殺菌スペクトル | 広範囲な細菌・真菌・ウイルスに高活性 | 広範囲な細菌・真菌・ウイルスに高活性 |
殺菌活性 | 有機物存在下、高い殺菌性を示す | 有機物存在下、高い殺菌性を示す | |
3 | 安全性 | 生体(手指、皮膚)に使用可 | 生体仕様不適 |
手荒れ | 少ない | 多い | |
自然環境負荷 | 少ない | 多い | |
トリハロメタン | 生成なし | 生成あり | |
臭素酸 | 水道水レベル | かなり多い | |
4 | 消毒対象 | 手指・医療器具(薬事認可)、食材(食品添加物認可)、環境など | 手指・医療器具の認可なし、食材(食品添加物認可)、環境など |
参照:堀田国元、透析会誌48(2)、76〜78(2015)
酸性電解水なら低い塩素濃度でも大丈夫!
酸性電解水に含まれる次亜塩素酸(HClO)は低い濃度でも高い除菌力が確認されています。
次亜塩素酸イオン(ClO-)に比べ80~100倍の殺菌力があると言われています。
次亜塩素酸存在比率(%)
同等の効果を発揮させる場合は
酸性電解水(次亜塩素酸水) | 次亜塩素酸ナトリウム液 | |
有効塩素濃度 | 10〜60mg/kg | 100〜200mg/kg |